こころの筋トレ

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読書レビュー:影響力の武器[第3版]なぜ、人は動かされるのか(誠信書房)/ロバート・B・チャルディーニ

人の意思決定を操作する(影響力)を与えるために古くから使われてきた、心理学的アプローチを紹介した教科書的な一冊。

 

以下の6つの代表的な手法について、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックなど、一度は聞いたことのあるような代表的な具体例を含めて紹介されている。

 

・返報性
・コミットメントと一貫性
・社会的証明
・好意
・権威
・希少性

 

独自の洞察というよりは教科書的な一冊(むしろこの本が原典?)。
交渉の機会のあるビジネスマンならば基礎知識として持っておくべき内容なので、一読をおすすめする。


それはそうと、なんせ重すぎて本気で電子書籍の導入を考えた。

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

 

ネットカフェ常連客となったのでお気に入りの漫画を紹介するというか、かぐや様は告らせたいが好きすぎる

先日の記事でもお話したとおり、最近もっぱら毎週末ネットカフェに通っております。

sngsn.hateblo.jp

 

昔はほとんど漫画を読まなかったのだが、ネットカフェに通うようになって自然と漫画を読む時間が増えたので

最近読んだわたしのお気に入り漫画たちを紹介したいと思います。

 

1.かぐや様は告らせたい (赤坂アカ)  

いきなりラブコメ

 

しかしめちゃくちゃ面白いというか、むしろこれを紹介したいからこのエントリーを書いたと言っても過言ではない。

 

「恋愛は告白した方が負けなのである!」 家柄も人柄も良し!! 将来を期待された秀才が集う秀知院学園!! その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!! プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!! 新感覚“頭脳戦”ラブコメ、開戦!!

Amazon紹介ページより

 

ブコメの本当の面白さがわかるのは30代に入ってからだ、とどなたかが仰っていたのを見て死ぬほど同意いたしました。 

まぁラブコメだから面白い、というわけではなく単純にこの作品が面白い。

もっと平たく言うとかぐや様が可愛い。いや、お可愛い

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2.ゴールデンカムイ 

 

またまたヤングジャンプです。

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
Amazon紹介ページより

インターネット界隈でも最近アイヌが話題でしたね。

本筋のストーリーも面白いし、ちょこちょこ挟まれるアイヌの食生活のシーンが良い。美味しそうと思うものもあればこれはあんまり…というものもありますが、トータルでアイヌのことをよく調べておられることがよくわかります。すごい。

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3.キングダム

またヤングジャンプだった。別に狙っているわけではない。

こちらは言わずもがなですかね。

時代は、紀元前。500年の争乱が続く春秋戦国時代、中国西方の国・秦の片田舎に「(しん)」と「(ひょう)」という名の2人の戦災孤児がいた。2人は、下僕の身分ながら、「武功により天下の大将軍になる」という夢を抱き、日々、剣の修行に明け暮れていた。やがて、大臣である昌文君に見出されて1人仕官した漂だったが、ある夜、残された信の元へ深手を負って戻って来る。息絶えた漂から託された信が辿り着いた目的地には、漂と瓜二つの少年がいた。その少年こそ秦国・第31代目の王である(せい)であった。漂が命を落とす原因となった政に怒りをぶつける信だったが、自らに託された漂の思いと自らの夢のために、「王弟の反乱」そして乱世の天下に身を投じるのだった。

Wikipedia(1巻〜4巻)より

あちこちで見る感想では「絵柄に癖があるのでなんとなく敬遠してたが、読んでみたらものすごく面白かった」というものが多い。

読むと強くなった気がします。

また兵士としての強さと、武将としての強さをどちらも魅力的に描いている。

 

とはいえ実はまだ8巻までしか読んでません。続きが楽しみ。

4.がっこうぐらし

 2015年にニトロプラスからアニメ化され、ニトロプラスの手腕で多くのアニオタを地獄の底に落とした奇作。

 

表紙からあふれるただの萌え系日常モノとは一線を画す圧倒的なものがあります。

具体的にいいたいですが、この漫画だけはあらすじの引用も伏せておきます。

できる限りなんの予備知識もない状態で読んでほしい。

 

同じ理由でアニメもおすすめです。

 

なお漫画はアニメで描かれたシーンの続きがまだまだ続いております。

 

 

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ひとまず今回紹介するものはこの辺にしておきます。

 

まとめ:かぐや様はお可愛い

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最上もがちゃんのインスタ投稿が発端で少し香ばしくなっているようです

タイトルの通りですが、でんぱ組.incの紫担当、最上もがちゃんのインスタ発言が物議を醸している、というかちょっとした炎上になっている様子。

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要はでんぱ組.incの青色担当、ピンキーちゃんがメンバーへの相談なしに髪の毛をベリーショートにしたことにご立腹のようです。

 

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 メンタル弱めだからなのかそういうスタイルなのか、昔から香ばしい発言を飛ばす彼女なので、香ばしい発言自体にはそれほど驚かなかったのですが、

メンバーを名指しでDISる(と受け取られても仕方ないでしょうこの書き方は)、というのは珍しい。

 

インスタのコメント欄はさすがにその発言はひどいだろう、という人たちと、大好きなアイドルを必死でかばいたい中高生との愛憎渦巻く地獄絵図となっている。

 

 

何度か言っておりますがわたくしでんぱ組.incのファンクラブ会員なので、それなりに応援している立場です。

基本的には温かく見守りたいのですが、ふと書きたくなったので、1人の社会人として思ったことを書いてみる。

 

 

まずわたしのスタンスとしては

 

(1)メンバーに相談なく髪型を変えたことに怒る・・・・わかる

(2)グループとしての髪型のバランスが崩れることに怒る・・・わかる

(3)そのことをインスタグラムで発信する・・・わからん

 

なのですが、コメント欄見てもこの辺がごっちゃになっている(というかそういう議論ができる人が少ない)と思いました。

 

(1)メンバーに相談なく髪型を変えた

これに怒ることは最上さん的には十分予想できることです。

今ではでんぱ組.incのプロデュースから離れてしまった元プロデューサのもふくちゃんは、髪型を含めたメンバー全体としてのバランスを非常に大事にするタイプの方でした。

もがちゃんはこのもふくちゃんにアイドルとしての可能性を見出され、ここまで育ててもらったという恩が大きいのでしょう。

というか、もふくちゃんならきっと怒るだろう、という思いがあるのでしょう。

最上さんのプロ意識が垣間見える話です。

 

(2)グループとしての髪型のバランスが崩れる

言わずもがな、アイドルはグループ全体で1つのものです。

昨今様々なアイドルユニットがおりますが、それぞれのキャラクターや個性など、綿密に計算されているグループがほとんどで、でんぱ組.incも例外ではない。

中でも髪型というのはメンバーの印象を決定する大事な要素で、髪型を不用意に変えてはいけないという規律をもったグループは多い。

 

ピンキーがどういう理由で髪型を変えたのかはわかりませんが、個人の気分だけで切った、というのならばそれを咎められるのはある程度仕方のないことでしょう。

 

(3)それをインスタグラムで発信する是非

もがちゃんには悪いが、

とはいえ、なんでそれをインスタで言うかね

とは思う。

 

ピンキー本人にも言っている、と追記していたが、そういう問題ではない気がする。

 

個人で文句をぶつけ合っている、ということをファンのみんなに伝えたいという想いがあってのことだろうとは推測される(推測したい)が、

このやり方は全く事態の解決を生まないし、ファンは不安に思うだけだし、ファンに同調してもらいたいために陰口を言っているという余計な印象を与える。

最上さんのプロ意識ゆえに発生した憤りのはずが、この手は完全に悪手だし、プロ意識とは真逆の方向であろう。

 

というよりこれを止めるスタッフはいなかったのか…?

 

 

 

この記事自体が(万が一)もがちゃんの目に触れることになるのなら、きっと傷ついてしまうのだろう。

しかし仮にもプロ意識をもった1人の社会構成員として、わたしにもこれぐらい発信する権利はあるだろうと思っている。

 

 

映画やバラエティなどマルチに展開を進め、歳を重ねてアイドルとしての見方も変わってきているのだろうとは推測するが

1人のファンとして、6人で作り上げるすばらしいステージが見てみたいと思うし、年明けのアリーナツアーを心から楽しみにしております。

 

 

聲の形を観てきたけど、気持ちの整理が全然つかない

観てきた。

koenokatachi-movie.com

 

 

小野ほりでい氏に全幅の信頼を置いているわたしとしては、氏が面白いというものは観ずにはいられないという習性があります。

ちなみに原作は一切読んでない。

 

 

 以下ネタバレは特にありません。

 

感想

言葉にならない。

 

 

正確には、渦巻く感情が多すぎて気持ちの整理が全然つかない。

 

 

ただ言えるのは、

観終わってから今までずっと首を絞められるような苦しさがずっと続いているということと、

この感情たちは全面的な絶賛を示すものではなく、とはいえ全面的な批判を示すものではないということ。

 

 

 

大今良時さん(作者)がすごいのか、山田尚子さん(監督)がすごいのか、はたまた京都アニメーションがすごいのか。

 

 

とにかくすごい作品なのですが、かと言って万人におすすめできるものでもない。

 

 

単なる障害者の話でもなければ、単なるいじめの話でもない

映画公式サイトによるあらすじは以下。

“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。

やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語―

 

聴覚障害者といじめという題材を扱う本作であるが、障害と向き合う話でもなければいじめを赦す赦されるといった簡単な話でもない。

 

いびつで少しずつ狂っている登場人物の間で、それぞれの心が揺れ動く。

どれも一言二言で片付けられるような感情ではない。

 

こちらの記事には全面同意。

anond.hatelabo.jp

 

ただし、すべての登場人物の行動に合点がいったわけでもなく、

なんでこの人はこんなこと言っちゃう(やっちゃう)んだろう・・・?というシーンが複数あったので、その辺はモヤモヤとして残った。

映画の時間の都合で端折られてたりするのかな。原作をちゃんと読んだらわかるのだろうか。 

 

まとめ

aikoの曲が一番良かった 

恋をしたのは(初回限定仕様盤)

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社会人の勉強場所にはネットカフェをおすすめしたい

 

とある資格を取得することになったので、最近の週末は毎週勉強する日々を送っております。

 

 

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる

 

 

 

大学卒業以降、ちゃんと体系的に勉強しているのはこれが初めて。

久しぶりに勉強するようになって思ったのは、社会人が勉強できる場所って意外とないということですね。

 

 

 

 

学生時代は学校の中に図書館やら自習室やらあったし、研究室時代は自分のデスクもあったので特に困ることがなかったんですが、

最近は市立図書館なんかも自習にうるさいし、カフェやらファミレスやらも基本的に勉強するところではないので、長居もできない。 

 

 

そんな中でネットカフェという解にたどり着いたわけですが、これが想像以上にすばらしいパフォーマンスだったので紹介したいと思います。

 

 

ネットカフェが勉強に向く理由その1:静かである

当然といえば当然ですが、総じてネットカフェは静かです。

客層の9割は1人客ですし、よっぽど都心のお店だと人も多いしうるさいかもしれませんが、大概のお店では雑談など皆無。その辺のカフェやレストランとは比べ物にならない静けさですし、なんなら図書館より静かです。

 

また日中のネットカフェは空いていることが多いので、席がなくて困るということもほとんどありません。

 

ネットカフェが勉強に向く理由その2:個室と机が用意されている

大体のネットカフェは個室が用意されています。というか逆に全席個室(=オープン席がない)のお店もあるぐらい常識的に個室があります。

ネットカフェなので当然PCも用意してありますが、マウスやキーボードを動かしてどければ立派な机になります。以前ド●ールで少し勉強させてもらったことがあるのですが、机が狭すぎてすぐにやめてしまいました。

静かな個室で広い作業スペースが確保できるので、集中して勉強に取り組めます。

 

また調べものがしたい場合は目の前のPCを起動してネットサーフィンもできるというメリットもあります。

※とはいえわたしはPCをつけるとそっちを触ってばかりになるので基本的にPCには起動しません。

 

ネットカフェが勉強に向く理由その3:飲み物が飲み放題である

飲み物はたいてい飲み放題なので、コーヒーを飲んで頭をすっきりさせるもよし、ジュースで糖分を摂取するもよしです。

ソフトクリームやフローズンを置いてあるお店も多いし、カップ麺や簡単なお菓子なんかも売ってるので、小腹が空いたときにも対応可能です。

 

ネットカフェが勉強に向く理由その4:気分転換がし放題である

これは人によりますが、漫画が無限に置いてあるので好きなときに気分転換ができるというのもあります。

ただし誘惑が多くて集中できないという人もいますので、ここは賛否が分かれるところ。

個人的には誘惑に誘われそうだというのなら、そもそも個室には何も持ち込まないというのがよいと思います。

 

その他

コワーキングスペースや月極の勉強ルームなどもあるようですが、やはり都心部以外では少ないですし、月額のところが多いです。なので週1,2回の使用では割高となるケースが多いというのが実情です。

その点ネットカフェは当然1回ずつの料金ですし、少し郊外のネットカフェにすれば料金もかなり抑えられます。

ちなみにわたしがよく行く近所のネットカフェは、昼間はサービスタイムで1000円チョイで7時間まで滞在できます。なのでいつも5〜6割ほど勉強してから、残りの時間で漫画を読んでダラダラ過ごすというのをやっております。

 

まとめ

というわけで、集中して勉強したい社会人にはネットカフェに行くことをおすすめしたいです。

お金はかかるものの、1人で十分集中できるスペースが確保できるというのはかなり大きいです。

 

・・・とはいえ個人的には、公共スペースとして勉強しやすい環境づくりをしてほしいなあとも思うのが本音です。社会人に限らずとも、勉強したい人が集中して勉強できるスペースがあることって世の中的には結構プラスだと思うんですけどねえ。

MBA社長の実践「社会人勉強心得帖」

「確率・統計」を5時間で攻略する本 中学から高校、社会人まで役に立つ! 「勉強のコツ」シリーズ

漸進する大人の勉強法

社会人の「勉強の技術」―ここで“能力”の差がつく! (知的生きかた文庫)

 

iPhone7発表されましたね

完全に乗り遅れていますが、iPhone7が発表されましたね。

 

わたしはiPhone6発売と同時に乗り換えたクチなのでちょうど2年経過しまして、

これを機に機種変かなあと考えております。

 

iPhoneシリーズは基本的に下取り価格が高い(iPhone6で約22000円)ので、

変に古いiPhoneを長いこと使うよりもさっさと2年で機種変orMNPしてしまうのが賢いですね。

 

 

早速3大キャリアの料金比較が発表されております。

pplepop.com

 

例によってMNP優遇のキャリア継続ユーザに冷たい価格展開ですね。

ここ数年はずっとこんな感じですし各社料金プランはほとんど変わらんので、2年毎にキャリア回してMNPしまくるのが一番賢いような気がしています。

 

 

が。

 

 

なんとdocomoだけが電話かけ放題プラン必須というクソシステム。

 

 

というか近年の状況(Lineの普及)からして電話かけ放題プランに何の魅力もないと思っているのはわたしだけだろうか。。。

 

 

 

わたし現auユーザかつWiMAXユーザなのですが、

auけーたいとWiMAXを両方契約すると月々約1000円割引されるというサービスがあります。

www.uqwimax.jp

 

まとめ

おそらくわたしのプラン的にはauそのままで機種変というパターンになりそうです。

 

iPhone7(128GB)で今のiPhone6(64GB)を下取りに出しつつ、

かけ放題プラン排除のデータ通信で

6780円/月(+通話料金)で運用できる見込み。

※各キャリアごとに料金シミュレータを用意してくれているのでこちらで確認可。

 

www.au.kddi.com

 

今の値段が6000円チョイなので妥当なところでしょう。

 

 

とはいえSIMフリーMVNOauの場合mineo一択?)という選択肢も残っているので

こちらについては一度料金シミュレーションをしておきたいところですね。

 

 

しかしけーたい料金プランのややこしさよ・・・

 

【第3類医薬品】アイボンd 500mL

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読書レビュー:深夜特急<3>インド・ネパール(新潮文庫)/沢木耕太郎

 

深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)

深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)

 

 

 

2を読んでから1年近く経ってしまった。

 

インド・ネパール編に突入。
30年経った今もなおバックパッカーの聖地として絶対的な存在となっているインド。

 

風景や人物描写は言うまでもなく、人を旅に出たくさせる表現力は相変わらずである。

 

それに加え、死体焼場や「秘密の花園」の描写は単なる旅行記を遥かに超えており、エッセイとしてのこの本の面白さもふんだんに詰まっている。

 

しかし去年香港マカオ編を読んだときのような、今すぐどこかに旅したいと突き動かされる衝動は、今回はそれほど出てこなかった。

 

おそらくこれは本の中身の問題というより、この1年でわたしが、ある意味で大人になったためではないかと思う。
去年よりも守るものが増えて現実を見ざるをえなくなったのが大きいだろう。

 

やはり本書は若いうちに出会っておくに限る。これ以上自分が冷めてしまわないうちに、残りも一気に読んでしまいたい。