iPhoneの充電速度が遅い気がしたので、電流値をいろいろ測ってみた
今日の朝わたしのiPhone 6を充電してたのですが、やたら充電が遅く感じる。
50%ぐらいから充電始めて、体感では満充電になったつもりで見てみると、まだ78%ぐらい。
妙だなと思いつつ、先日USB電流計なるものを購入したところだったので、これを機にいろいろ調べてみました。
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その前に充電基礎知識の復習
充電とはすなわち電池に電気を流し込む行為です。
したがって電池(=iPhone)に流れ込む電気の量、すなわち電流値(A:アンペア)を計測することで、充電が早いのか遅いのかを調べることができます。
また、USBアダプタには電流を流せる上限値(出力)が決まっております。
純正のiPhone充電用のアダプタであれば1Aが上限値であり、通常であればiPhoneには1Aの電流が流れるはず。
厳密にはケーブル自体にも上限電流があるのですが、今回は割愛。
ちなみにわたしの普段使ってるUSBケーブルをよく見ると、知らん間に付け根の部分が随分傷んでおりました。
↑付け根の部分がくびれています
上記から
ケーブルが傷んで断線気味になる→MAXで1A流せるはずの電流が流れにくくなり、電流量が低下する→iPhoneに流れる電流量が少なくなる→充電スピードが遅くなる
という理由で充電速度が落ちたと推測。
つまり電流計で測ると1Aより小さい数字になっているはずだ!ということで調べてみました。
上記のUSB電流計をUSBアダプタとUSBケーブルの間、つまり
コンセント→USBアダプタ→電流計→USBケーブル→iPhone
という順番で接続することで、iPhoneに流れ込む電流量を計測することができます。
検証結果
あれぇ・・・
予想に反して普通に1A出てました。
身も蓋もない話なんですが、結局iPhoneの充電が遅いというのはただの気のせいだったのでは、という非常に面白みのない結論に。
というより上の仮説も詳しい人からしたら「んなわけねーじゃん笑」って話かもしれない。
電気は素人であまり詳しいことはわからないので、もはや数字を信じることしかできない。
【おまけ】充電速度が落ちるトラップ
これだけではあんまりなので、いろいろな電流値を測って充電速度が落ちる原因と、充電スピードを上げるためのコツを調べてみました。
まずはよく見るUSBハブ型のアダプタに繋いだ場合。
昔ドンキに売ってて買ったやつです。複数のガジェットを充電するのに便利ですよね。わたしの持っているものはポートが2つあります。
このアダプタもiPhone純正アダプタと同じく出力1Aですが、ポートが2つあるんで0.5Aずつの出力となります。問題は片方使わず1個だけ挿しても0.5Aってことです。
単純に言って純正アダプタの充電速度の半分ってことですね。
ほかを見てないんですが、上記のように上限出力(A)を各ポートに分配しているHUBが大多数と思われます。なのでこのようなHUBを使って充電するときは要注意です。
次にわたしのMacBook Airから給電した場合。
こちらも0.5Aですね。
調べてたんですが、USB2.0の給電能力は0.5Aで、USB3.0は0.9Aだそうで。
わたしのMacBook Air(Early-2015)はUSB3.0のはずなのだが・・・この辺はよくわからん。
いずれにしてもMAX0.9Aなので、純正USBアダプタ経由でコンセント充電の方が早いということになります。
要点
・充電速度は電流値で決まるので、電流値を気にした配線を心がける
・HUB型のアダプタは電流値が分配されている可能性があるので注意が必要
・PCからの給電<純正USBアダプタからの給電
まぁ後述の通り先行研究がいっぱいあるんでわざわざ調べることもなかったんですが、やはり自分で実験して数値を確認するというのは勉強になります。
その他、充電速度を早めるためには
わたしは持ってませんが、iPad用の12Wアダプタを使用するという手もあります。
こちらは最大2.1A対応ですので、単純にiPhone純正品の倍以上の電流を流せる代物。
先行研究がありましたので紹介しておきます。
iPhone 6だと1.4A入力らしいので、単純に1.4/1.0=1.4倍の充電速度ということでしょうかね。
と言いつつも総充電時間ではあまり変わらんとの記事も。ううむよくわからん。