読書レビュー:自分のアタマで考えよう(ダイヤモンド社)/ちきりん
何かと話題のブロガー、ちきりんの有名作。
自分のアタマで考えるとは何か?そしてその方法とは?
彼女のおなじみの文体で綴られています。
はてな界隈ではとかく叩かれがちな彼女ですが
おそらくその理由は、彼女の断定的な物言いが細かい部分を見落とすこととなり、結果としてミスリードを招くことが少なくないからではないかと個人的には思っています。
自分の主張を伝えるために仔細をごまかすという手法自体をわたしは好きになれませんが、しかしそれは彼女の思考そのものを否定するものではありません。
つまり得るものは大きい。
以上を踏まえて読んでみました。
特に知識をある程度蓄えて頭でっかちとなった人たちほど「知識」と「思考」を混同しがちである。
これを踏まえて思考力を養う実践的な訓練の仕方が示されている。その方法は彼女自身の経験も大きく影響しており、やはり賢い人なのだろうなと改めて思った。
印象に残った点(箇条書き)
・知識は時に思考の邪魔となるときがある
→得た情報ではなく知識を元に結論を出してしまうおそれ
・時系列比較と他社比較の2次元比較
・判断基準を絞ることで、本質が浮かび上がる
・ビジネスの世界にあらたな選択基準を提示する=ゲームのルールを変える(欧米家電メーカがデザインを取り入れた)
・「知識を思考の棚に整理する」
→空いている棚に入るべき知識を常に意識しておく
ことで深い思考ができる
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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