こころの筋トレ

こころにも筋トレ。日々の生活の傍らで感じたことを形に

師匠が尊敬する先輩になった話

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学生時代から、ずっと背中を追っている師匠がいた。

 

生き方、しぐさ、ファッション、すべてが本当にかっこよくて憧れだった。

師匠の視点はいつも自分の1次元上で、師匠の言葉に何度も何度も救われてきた。

悩んだとき、迷ったときはいつも師匠に相談していた。その度、いつもわたしの求める答えを示してくれたし、示してくれた通りに動けばいつもうまくいった。

 

師匠のように生きたいとずっと思っていた。

  

 

あるとき、わたしは仕事関係で人生最大とも言えるほど悩んでいた。

詳しくは書けないが、悩んだ結果、やはり師匠に相談することにした。

 

師匠は静かにわたしの悩みを聞いてくれた。大いに共感もしてくれた。

しかし師匠がわたしに示してくれたアドバイスは、今のわたしには到底受け入れられないものだった。

アドバイスを何度も反芻し、わたしは相当に悩んだ。

 

悩みに悩み抜いた結果、わたしは師匠のアドバイスに反して行動することに決めた。

 

 

 

結果としてわたしの選択はうまくいった。

師匠の意に反した行動だったが、その結果として自分の中に確固たる自信のような、筋のようなものを見出すことができた気がしている。

 

今でも師匠のことは本当に尊敬している。間違ったことをいう人とは決して思っていない。

しかしあのとき、師匠と違う行動で結果を出したとき、わたしは理解した。

 

わたしの師匠は師匠ではなくなり、尊敬する先輩となったのである。

 

 

 

 

何が言いたかったかというと、

いかに尊敬すべき師匠でも、わたしたちは別々の人間である以上、いつか師匠とは別の道を歩むことになる。いわば師匠からの卒業のときが来る。

 

そのとき自分はきっと、今までとは別のステージに立っている。そしてその新しいステージで、きっと新たな師匠を見つける日が来るのだろう。

そうやって少しずつ前進していくものなのだろうと。

 

そうやって新たなステージで切磋琢磨しているとき

それと同時にわたし自身も、誰かの師匠となれるような、

誰かに背中を見せられるような存在になっていれれば、これに勝る喜びはないだろうとも思う。

 

 

人生の「師匠」をつくれ!

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